オペラ解説:「ランメルムールのルチア」”Lucia di Lammermoor”  G.ドニゼッティ作曲

 File:Fanny Tacchinardi Persiani.jpg: Edward Morton (1839) derivative work: Begoon - This file was derived from: Fanny Tacchinardi Persiani.jpg: 


作曲者のガエターノ・ドニゼッティは19世期前半に活躍したイタリアの作曲家。ロッシーニ、ベッリーニとともにベルカントオペラ(華麗なアジリタなど高度な技術を用いたベルカント唱法を使って歌われるオペラ)の代表的な作曲家。

 

彼は喜劇的なオペラ:「愛の妙薬」「連帯の娘」「ドン・パスクワーレ」や悲劇的なオペラ:「ランメルムールのルチア」、チューダー朝3女王のオペラ(「アンナ・ボレナ」「マリア・ストゥアルダ」「ロベルト・デヴェリュー」)「ラ・ファボリータ」など、喜劇悲劇両面で有名な作品を生み出しています。

 

「連帯の娘」、「ラ・ファボリータ」、「ランメルムールのルチア」はイタリア語版とフランス語版がありますが、「ランメルムールのルチア」の場合は最初に作曲されたイタリア語版で上演されることが多いです。

 

ドニゼッティはオペラにドラマチックな表現を加え、ロッシーニが筆を折った後ベッリーニと共にイタリアオペラ界を牽引しました。音楽的にはロッシーニからヴェルディに至る橋渡し的な存在と位置付けられます。

 

ドニゼッティが作曲したオペラの中でも「ランメルムールのルチア」はその劇的な内容で彼の代表作になっています。特にルチア狂乱の場が有名。コロラトゥーラソプラノの醍醐味を味わえる場面となっています。ルチア役として有名なのはドラマティックコロラトゥーラだったジョーン・サザランド。彼女の歌唱はその声の美しさと完璧な技術、そしてドラマティックな表現で特に有名です(一方マリア・カラスもその表現の深さで有名でした)。

 

ちなみにジョーン・サザランドは驚異的なコロラトゥーラ技術と低音から高音までむらのない美しい声を持ち、夫の指揮者リチャード・ボニングとともに当時人気のなかったベルカントオペラを再び歌劇場の人気演目に引き揚げました。

 

サザランドはLa Stupenda(とてつもなく素晴らしい声を持つ女性)と呼ばれていました。彼女のオーストラリアツアーの際、大柄な彼女に釣り合うテノールとして選ばれ同行した若きルチアーノ・パヴァロッティはサザランドから横隔膜の使い方など発声の秘訣を学んだそうです("The Greatest Tenors" OperaNow 2021 p44)。なんでも、歌っている彼女のお腹に手を当てて横隔膜の動きを研究したとか、、、何かのドキュメンタリー?で聞いた事ですが出典元を覚えていません。

 

狂乱の場ではフルートによる伴奏が特に印象深いです。元々の楽譜ではグラスハーモニカが使われていましたが、作曲者本人がこの楽器を使用しないことにしたそうです。しかし最近はグラスハーモニカも再度使われるようになり、その幻想的で独特の響きは狂った彼女の心象世界を表現しているように思われます。

 


第1幕 16世紀の終わり頃、スコットランド

 

スコットランド、レイヴンズウッド城の庭。ルチアの兄エンリコは自分の政治的な運命が傾きかかっていることを不安に思っていて、彼らが追い落とした一族の生き残りであるエドガルドを不倶戴天の敵と憎んでいる。そのエドガルドとルチアが恋に落ちていることを部下のノルマンノから知らされ激怒する。ルチアの教育係ライモンドのとりなしも効果がない。

 

所変わってルチアはセイレーンの泉と呼ばれる場所でエドガルドを待ちわびている。彼女は侍女アリサに「昔この泉で嫉妬に燃えたレイヴンズウッドの男が愛する女性を殺し、彼女は泉の中に倒れた」と話すのが下の動画。ルチアの暗い運命を予感させる場面。

Anna Netrebko "Regnava nel silenzio... Quando rapito in estasi"

 

LUCIA

Regnava nel silenzio Alta la notte e bruna...

静まりかえった夜中

 

Colpìa la fonte un pallido Raggio di tetra luna...

青白い月の光がその泉を照らしていました…

 

Quando sommesso un gemito Fra l'aure udir si fè,

その時低い呻き声が風の中に聞こえましたた、

 

Ed ecco, ed ecco su quel margine, Ah

そしてそこに、その端の方に、ああ、

 

L'ombra mostrasri, l'ombra mostrasri a me, ah!

うつろな姿が現れ、私を見たのです、ああ!

 

Qual di chi parla muoversi Il labbro suo vedea,

私には彼女の唇が話しているように見えました、

 

E con la mano esanime Chiamarmi a sè, parea.

そして生気のない手で彼女のところに来るよう私を招いたようでした。

 

Stette un momento immobile Poi ratta dileguò,

彼女は少しの間立ち止まり、消えました、

 

E l'onda pria sì limpida, di sangue rosseggiò!

そしてあんなに澄んだ水が血で赤く染まったのです!

 

sì, pria sì limpida di sangue rosseggiò!,

sì, pria sì limpida, ah---- i! rosseggiò!,

そう、あんなに澄んだ水が水が血で赤く染まったのです!

 

ALISA

Chiari, oh Diol! ben chiari e tristi Nel tuo dir presagi intendo!

はっきりと、おお、神様!あなたにはっきりと凶兆が現れています!

 

Ah! Lucia, Lucia desisti Da un amor così tremendo!

ああ!ルチア様、ルチア様この恐ろしい愛を思い止まりください!

 

LUCIA

Egli è luce a giorni miei,

彼は私の光、

 

È conforto è conforto, al mio, al mio penar

彼は苦しむ私の慰めなのです

 

Quando rapito in estasi Del più cocente ardore,

この燃えるような愛の恍惚に身を委ねた時、

 

Col favellar del core Mi giura eterna fè,

彼は永遠の愛を心から誓ってくれました、

 

eterna fè, in estasi del più cocente ardore,

燃えるような愛の恍惚の中で永遠なる誠実を誓ったのです、

 

Col favellar del core Mi giura eterna fè,

私は心から永遠の愛を誓いました、

 

Gli affanni miei dimentico, Gioia diviene il pianto...

私は心配事を忘れ、嬉しさのあまり涙が流れました…

 

Parmi che a lui d'accanto Si schiuda il ciel per me!

彼と一緒だと私のために天が開かれたように思われます!

 

Ah, si schiuda il ciel per me, per me

ああ!私のために天が開かれる

 

ALISA

Ah! Giorni d'amaro pianto Ah! s'apprestano per te!

ああ!苦い涙の日々がああ!あなたを待ち受けています!

 

sì, sì, giorni d'amaro pianto s'apprestano per te! , per te! per te!

そう、涙で泣き濡れる日々が用意されているのです!あなたに!あなたに!

 

Ah! Lucia, ah! Desisti!

ああ!ルチア様、ああ!おやめください!

 

LUCIA

Ah! Quando, rapito in estasi, del più cocente ardore,

この燃えるような愛の恍惚に身を委ねた時、

 

Col favellar del core Mi giura eterna fè,

彼は永遠の愛を心から誓ってくれました、

 

Gli affanni miei dimentico, Gioia diviene il pianto...

私は心配事を忘れ、嬉しさのあまり涙が流れました…

 

Parmi che a lui d'accanto Si schiuda il ciel per me! Ah!,

彼と一緒だと私のために天が開かれたように思われます!

 

Si schiuda il ciel per me, Ah! per me, a lui d'accanto il ciel per me!

そう、私のために天が開かれる!

 


そこに現れたエドガルドは一族の恨みを晴らすためフランスへ行くと彼女に告る。エドガルドは父親の墓の前でルチアの一族に復讐することを誓ってはいるが、他方ルチアを愛するという矛盾した状況にある。彼と彼女は結婚の誓いとして指輪を交換する。彼女は手紙をくれるよう懇願する。

 

第2幕

 

エンリコは自分の対抗勢力がスコットランドの王座に就こうとしているという危機に瀕しており、自らの勢力失墜を回避するため彼の養護者アルトゥロとルチアを結婚させようとしている。ルチアは拒否するがノルマンノとエンリコが用意したエドガルドからの(彼が新たな恋に燃えているという)偽手紙を見せられ悲嘆にくれる。

 

エンリコは一族を助けるためにアルトゥロと結婚するようルチアに強要する。ルチアは希望も尽き果てとうとう結婚契約書にサインする。

 

そこに突然エドガルドが乱入してくる。しかし結婚契約書を見せられて逆上しルチアの不実をなじる。ルチアの絶望と苦悩、ルチアに裏切られたと思い込んだエドガルドの怒り、ルチアを騙したエンリコの自責の念、ルチアの味方である教育係のライモンドと侍女アリサの恐れと同情、アルトゥーロの驚き、を表現する6重唱の場面はすばらしい。

 

エドガルドは怒りのあまりルチアからもらった指輪を彼女に渡し、彼女に渡した自分の指輪を彼女からもぎ取って投げ捨て踏みつけその場から立ち去る。ルチアは絶望と悲嘆で放心状態。

第2幕ファイナルシーンの6重唱

Natalie Dessay (Lucia), Joseph Calleja (Edgardo), Matthew Plenk (Arturo), Ludovic Tézier (Enrico), Kwangchul Yuon (Raimondo)


 

第3幕 

 

ヴォルフェラッグの塔にエドガルドが居る。雨の中エンリコがやってきてお互いの復讐を果たすためにレイヴンズウッド家の墓場で夜明けの決闘を約束する。

 

一方レイヴンズウッド城ではルチアの結婚が祝われている。そこへ新婚の床で夫を刺殺し、完全に狂った血まみれのルチアが現れる。皆は恐怖におののく。彼女は微笑みを浮かべ幻想の中でエドガルドと結婚する喜び、エドガルドへの愛情を語る。ここが有名なルチア狂乱の場。アジリタを駆使する高難度のアリア。下の動画はジョーン・サザランド。

RAIMONDO

Eccola!

彼女がきた!

 

合唱

Oh giusto cielo! Par dalla tomba uscita!

おお 神よ!墓から出てきたようだ!

 

LUCIA

Il dolce suono Mi colpì di sua voce!...

甘い彼の声が私の胸を打つ!

 

Ah! quella voce M'è qui nel cor discesa!...

ああ!私の心の中に伝わります!

 

Edgardo! Io ti son resa: Edgardo! Ah! Edgardo mio!

エドガルド!私はあなたのもの:エドガルド!ああ!私のエドガルド!

 

Sì, ti son resa!

そう、私はあなたのもの!

 

Fuggita io son da' tuoi nemici... da' tuoi nemici...

あなたの敵から逃げてきたの…あなたの敵から

 

Un gelo mi serpeggia nel sen!...

私の胸は凍るよう! 

 

trema ogni fibra!... Vacilla il piè!...

体の隅々まで震えている! 足がよろめくわ!

 

Presso la fonte, meco t'assidi alquanto...

ちょっとでいいから私と一緒に泉のそばで座って頂戴…

 

sì, presso la fonte meco t'assidi, 

そう、泉のそばに、私と一緒に座って頂戴、

 

Ohimè!... Sorge il tremendo fantasma e ne separa!

ああ1恐ろしい幽霊が現れて別れさせる!

 

Ohimè! Ohimè! Edgardo!... Edgardo! Ah!

ああ!ああ!エドガルド!エドガルド!ああ!

 

Il fantasma, il fantasma ne separa!...

幽霊が、幽霊が私たちを別れさせる!

 

Qui ricovriamo, Edgardo, a piè dell'ara...

ここよ、エドガルド、祭壇の下へ逃げましょう。

 

Sparsa è di rose!...

薔薇の花が散らばって!

 

Un'armonia celeste Di', non ascolti?

天のハーモニーよ、聞こえています? 

 

Ah, l'innosuona di nozze!...  Ah! Ah! Ah! l'inno di nozze!.

ああ、婚礼の賛歌よ!

 

Il rito per noi s'appresta!...

私たちの婚礼の儀式が用意されている!

 

Oh, me felice! Edgardo! Edgardo! Ah----, me felice!

おお、嬉しいわ!エドガルド!ああ、嬉しいわ!

 

Oh, gioia che si sente, oh, gioia che si sente, 

おお、嬉しいわ、

 

e non si dice! e non si dice!

言葉には言えないわ!

 

Ardon gl'incensi... 

お香が炊かれて、

 

splendono le sacre faci, splendon intorno!...

周り中に神聖なトーチが輝いている、

 

Ecco il ministro!

司祭様がいらした!

 

Porgimi La destra....

あなたの手を出して…

 

Oh lieto giorno! oh, lieto!

おお幸せな日!嬉しい!

 

Alfin son tua, alfin sei mio!

とうとう私はあなたのもの、とうとうあなたのもの

 

A me ti dona , A me ti dona un Dio...

神は私をあなたのものにしてくださった…

 

Ogni piacer più grat, sì, ogni piacere

嬉しくも感謝します、ええ、嬉しいわ

 

Mi fia con te diviso, conte, conte,

あなたと分かち合いましょう、

 

Del ciel clemente, del ciel clemente un riso 

天の恵み、天の恵みの笑い

 

La vita a noi sarà! La vita a noi, a noi sarà!

私たちの生活は私たちのもの!

 

del ciel clemente, clemente un riso

天の恵み、天の恵みの笑い

 

la vita a noi, a noi sarà! la vita a noi a sarà,

私たちの生活は私たちのもの!

 

(超絶技巧の華麗なカデンツォが続く、最後はハイE♭)

 

RAIMONDO, NORMANNO, 合唱

Abbi in sì crudo stato! Di lei, signore, di lei pietà.

なんというひどい状況だ!彼女に哀れみを。

 

RAIMONDO

S'avanza Enrico!...

エンリコが来る!

 

ENRICO

Ditemi: vera e la'atroce scena?

言ってくれ、これは現実か?

 

RAIMONDO

Vera, pur troppo!

まさに!

 

ENRICO

Ah! perfida!... Ne avrai condegna pena...

ああ!不実な者よ!後悔させるぞ

 

合唱

T'arresta...やめてください

 

RAIMONDO

Oh ciel!... Non vedi Lo stato suo?

ああ、!彼女の様子がわからないのですか?

 

LUCIA

Che chiedi?... なにを求めていらっしゃるの?

 

ENRICO

quel pallor! なんという顔色だ!

 

LUCIA

Che chiedi?.. なにを求めていらっしゃるの?

 

RAIMONDO

Ha la ragion smarrita. 理性を失っておられる。

 

ENRICO

Gran Dio!... おお神よ!

 

LUCIA &RAIMONDO

Ah me misera! ああなんて惨めなの!

Tremare, o barbaro, Tu dei per la sua vita.

野蛮人よ震えなさい。彼女の命のために。

 

LUCIA

Non mi guardar sì fiero...

そんなに怒って私を見ないで頂戴

 

Segnai quel foglio è vero... sì, sì, sì, è vero!

書類にサインしたのは本当よ、そう、本当なの!

 

Nell'ira sua terribile calpesta, oh Dio! l'anello!...

怒りのあまり彼は踏みつけたの、おお神様!指輪を、

 

Mi maledice!... Ah! vittima Fui d'un crudel fratello,

彼は私を呪っている!私は残酷な兄の犠牲者なのよ。

 

Ma ognor, ognor t'amai, ognora,

でも私はあなたを愛している、ずっとあなたを愛している、

 

Edgardo...si, ognor, ognor t'ami. ah! e t'amo ancor

エドガルド、そうよ、ずっとずっと愛していた!今も愛しています

 

LUCIAENRICO & RAIMONDO

Edgardo mio, si, telo giuro, ognor t'a,mai e t'amo, ognor, ……

私のエドガルド、誓います、ずっと愛します、

 

Ah! di lei, Signor, pietà!, …… ああ、お慈悲を!

 

Pietà di lei, Signor, pietà! ……神よ哀れみを!

 

LUCIAENRICO & RAIMONDO & 合唱 

Chi mi nomasti? Arturo!

誰があなたに私の名前を告げたの? アルトゥーロ!

 

Tu nomasti  Arturo! 

あなたが私を呼んだの アルトゥーロ!

 

Ah! non fuggir! Ah, per pietà!

ああ!逃げないで、ああ、お願いだから!

 

no, non fuggir ! ah perdon!……

逃げないで!ああ許して!

 

Infelice! ah pietà! なんとひどい!ああ、お慈悲を!

 

Signor, pietà! Qual notte di terror ……神よお慈悲を!なんという恐ろしい夜だ

 

Lucia! Lucia! gran Dio! Ah Lucia! ルチア!神よ!ああルチア!

 

LUCIA 

on fuggir, Edgardo!

ああ、逃げないで、エドガルド!

 

Spargi d'amaro pianto  Il mio terrestre velo,

苦い涙を私の現世のヴェールの上に流してください、

 

Mentre lassù nel cielo Io pregherò pregherò per te...

私は天であなたのために祈っております

 

Al giunger tuo soltant fia bello il ciel per me!

あなたが私のところまでいらっしゃれば、天は私にとって素晴らしい所になりましょう!

 

ah! sì, ah! sì, ah! sì, per me, fia bello il ciel, il ciel per me! 

ああ!そうです、私にとって天は素晴らしいところになります!

 

ah! sì, ah! sì, ah! sì, per me! …… sì, per me!

ああ!そう、私にとって!

 

ENRICO & RAIMONDO & 合唱

Giorni d'amato panto serba il rimorso ame,……

後悔の念で苦い涙を流す日々が続くだろう

 

Più raffrenare il pianto possibile non è! non non non è……

涙を抑えることはもはやできない、できない!

 

LUCIA

Ah!Spargi d'amaro pianto Il mio terrestre velo,

苦い涙を私の現世のヴェールの上に流してください、

 

Mentre lassù nel cielo Io pregherò pregherò per te...

私は天であなたのために祈っております

 

Al giunger tuo soltanto fia bello il ciel per me!

あなたが私のところまでいらっしゃれば、天は私にとって素晴らしい所になりましょう!

 

ah! sì, ah! sì, ah! sì, per me, fia bello il ciel per me! per me!

ああ!そうです、私にとって天は素晴らしいところになります!

 

ah! sì, ah! sì, ah! sì, per me, per me……  Ah! 

ああ!そう、私にとって! ああ!

 

合唱

Ah, più raffrenare il pianto no, no, possibile non è, non non non è……

涙を抑えることはもはやできない、できない!

 

LUCIA

Ah! ああ!

 


 

レイヴンズウッド家の墓がある場所。夜である。エドガルドは不実なルチアに対する嫉妬と絶望に燃え、死を覚悟している。そこに城から来た人々が現れルチアが死にそうだ、と彼に伝える。真実を理解し苦悩する彼にライモンドはルチアの死を伝える。絶望したエドガルドは死んで彼女と一緒になるべく自らに剣を突き立て命を断つ。 (2021.12.05 wrote)  オペラ解説に戻る。